ご提言等の内容(田畑周辺の生物を守ることについて)
受付年月日
2022年05月28日
回答年月日
2022年06月03日
テーマ
田畑周辺の生物を守ることについて
提言内容
田植えのシーズンが始まり、各地で田植え作業が始まっていますが、最近の田畑周辺の生物が昔と比べてどんどん減ってきているように感じます。昔あれほどたくさんいたカエル、ドジョウ、メダカ、ミズスマシ、アメンボなどめっきり少なくなりました。減少の程度は毎年どんどんと進んでいるように感じます。水路がコンクリートで固められたり、色々な農薬が使われるようになったりと、農業の近代化が進むにつれて、自然環境が壊れていっているのではないかと、たいへん危惧しています。後の世代に大切な豊かな自然を残すために、ぜひ自然環境を守れる対策を行っていただけるようお願いします。
回答内容
メールを拝見しました。
農村地域は、水田やため池、水路などの多様な環境が有機的に連携し、多くの生物が育まれ多様な生態系を形成しており、その保全や回復を図ることが、良好な環境を維持・形成する上で重要であると考えております。
このため、県では、植物や動物、魚類などの専門家で構成する「香川県農業農村整備事業環境情報協議会」を設置し、ため池や水路、農道などの改修・整備を実施する際には、専門家の意見や助言などを踏まえ、環境に配慮した事業計画を策定しているところです。工事では、この事業計画に基づき、対象動植物の回避や一時保護、環境への影響の軽減などを図るとともに、工事完了後も調査などのフォローアップを行い、農村地域の良好な環境の維持・保全に取り組んでいます。
また、農薬は、水質や水生生物などへの影響について、農林水産省が関係府省と連携して科学的に審査を行い、安全であると判断した農薬が登録されています。
こうした中、県では、環境への負荷低減をより一層図るために、化学農薬や化学肥料の使用量を低減した環境にやさしい農業を推進しており、新たに令和4年度から、環境に配慮した栽培技術の普及拡大に向けた現場実証に取り組んでおります。
今後も、生態系に配慮した良好な農村環境の維持・保全に努めてまいります。
ため池や水路、農道などの改修・整備に関すること:土地改良課
環境にやさしい農業に関すること:農業経営課