ホーム > 組織から探す > 知事公室広聴広報課 > 広聴 > 県民の声データベース > ご提言等の内容(県内宿泊施設のペースト状の食事対応について)

ページID:25989

公開日:2021年07月30日

ここから本文です。

ご提言等の内容(県内宿泊施設のペースト状の食事対応について)

受付年月日

2021年07月09日

回答年月日

2021年07月20日

テーマ

県内宿泊施設のペースト状の食事対応について

提言内容

今年の夏休みに香川県への旅行を計画しております。その際、●●(宿泊施設名)に障がいのある家族との宿泊を申し込みました。障がいのある子どもは嚥下(えんげ)機能に問題があり、ペースト状にした食事の提供をお願いしたところ、断られました。刻むことはできるが、そこからペーストへの変更は自身でミキサーを持ち込んで各自で行ってくださいとのことでした。このような対応に大変憤りを感じていると共に、県として日常的にどのような指導・監督を行っておられるのか疑問に感じご連絡致しました。
家族旅行の夕食で、皆でそろって食べようというときに、障がいのある子どもだけはそこから自分でミキサーでペーストにしてください、と何の疑問も持たずに言い切る感覚が理解できません。それも食事全般とのことで、朝食も同様の対応をしてくださいとのことです。一般家庭の家族旅行で、食事が並んだ席に皆がそろった際に、一人だけが食べられない状態の料理が並んでいることがあるでしょうか。その先はご自身でと言われ、その人の食事の準備ができるまで皆が待っている。その間に温かい料理は冷め、冷たい料理は温まる。そのような食事の宿泊施設に1万円以上も払えるでしょうか。障がい者の家族は、いつでもこのような仕打ちを言われるがまま甘んじて受け入れなければならないのでしょうか。これを差別と言わずして何というのでしょう。
香川県は総合計画においてSDGsの達成に繋げていくとの方針を掲げておられます。「誰一人取り残さない」社会の実現の中に、障がい者は含まれていないのでしょうか。他府県からの来訪者は含まれないのでしょうか。
重点施策として「子育て県かがわ」の実現を目指す、とあり、子育て家庭にやさしく安全なまちづくりや企業・店舗・施設に地域の子育て支援の協力を求めることで、広く子育てバリアフリーを推進します、とありますが、ここに障がい児は含まれないのでしょうか。
障がい者に対する重点施策として高齢者や障害者が地域で安心して暮らせる社会をつくることをテーマに掲げ、高齢者や障害者をはじめ、誰もが住み慣れた地域で互いに人格と個性を尊重しながら、笑顔で安心していきいきと暮らせるかがわの実現を目指します、とあります。ここでいう高齢者や障がい者とはいったい誰のことなのでしょうか。障害に対する正しい知識の理解促進を図るとともに、障害者虐待防止や差別の解消など障害者の権利擁護を推進します、とあるのは単なるパフォーマンスなのでしょうか。福祉のまちづくりとして、誰もが住みやすいまちづくりを推進するとの目標と、今回の対応は真逆のように感じます。具体的な取り組みとしては、障害や障害者に対する正しい理解と支援とあります。今回の件に関する県の支援を希望します。
観光を中心に交流人口の拡大を図るとの目標の中に、障がい者は含まれていないのでしょうか。観光客受け入れ環境の整備として、全県的な「おもてなし」による観光客の満足度・利便性の向上に県民と取り組む、とありますが、今回の対応は正反対のように思います。外国人旅行客の増加やクルーズ船の誘致のみが目的の商業主義的な施策であれば、地域住民や日本国民を置き去りにしたあまりにも寂しい政策に感じます。
子育ての重点施策では、地域が連携・協働し、社会全体で子どもを育てる必要があります、とあります。これでは地元にお住いの障がい者、障がい児も安心して宿泊ができないのではないでしょうか。こういった障害に対する理解のない対応が、高齢者や障がい者の外出機会を奪っているということを全く理解しようとされていないように思います。すべての県民が多様な人格と個性を尊重し、支え合いながら共生する社会を実現するための周知・啓発とありますが、この施設には行われていないのでしょうか。一般の宿泊客と同様に家族で宿泊し、食事をし、楽しむという一般家庭ではできて当たり前のことが、食形態を変更するたった1つのことで可能となるにも拘らず、何の努力もせずこれまでの慣例の一言で出来ないと片付けられてしまう。子どもや家族の人権や人格が無視された差別であるとの認識が無いことが、大変問題だと思います。
施設の担当者とも話し合いましたが、会社の決定事項とのことでした。食形態の対応は命に係わることだから、これまでおこなったことが無いからと、障がい者への対応は今後の検討課題ですと形式的な返答に終始し、私たちと歩み寄る姿勢は感じられませんでした。これまで行ったことが無いのであれば、今回初めて対応すれば良いのではないでしょうか。ペースト食が分からなければ、市販のペースト食が、ちまたではすぐに手に入りますので、それをまねて作れば良いと思います。検討する期間として3週間は十分な期間で、時間の無さは理由にならないと思います。必要であれば自宅で作っている食材の画像の送付や、当日相談しながら行うことも可能です。たった1人の子どもに対応せずにいつ始めるのでしょうか。これまでにも同様の依頼があったが、同様の対応をしてきたとも話されました。このような課題にいつからどのように社内で検討してきたのでしょうか。これでは断りのための決まり文句にしか当事者としては感じられず、障がい者に対する差別として強い憤りを感じます。家庭用のミキサーで可能な調理を、たった1人に対応するだけなのです。数百人が宿泊可能な施設の調理場で対応できないとはとても考えられません。
お忙しい中、長文となり申し訳ありません。
私たち障がい者やその家族は、健常者が当たり前のように行う子どもとの夏休みの旅行ひとつを行うにしても、このように理解のないさまざまな社会的な障壁に阻まれ大変な苦労を伴います。毎回このような人権を無視した差別的な対応にさらされ心を痛めております。
知事におかれましては、コロナウイルス感染対策やオリンピック・パラリンピック対応をはじめとしたさまざまな業務に忙殺される中、県全域に目を配り、全方位的な素晴らしい素案を基に県政に取り組まれておられることと存じます。
そのような中で誠に恐縮ではありますが、今回の件に関する見解をお示しいただき、必要であれば適切な対応をとっていただけますようお願い申し上げます。

回答内容

メールを拝見しました。

お尋ねの、●●における、ペースト状にした食事の提供につきましては、県の職員を宿泊施設に派遣し、宿泊施設の担当者に状況を確認いたしました。
宿泊施設の担当者によれば、ペースト状にした食事は、人によって嚥下(えんげ)能力に違いがあることから、とろみなどの状態を正確に保たなければならず、これを行うには専門的な知識を持つスタッフが必要であり、現在の専門的知識を持たないスタッフでは、所有する業務用ミキサーを用いたとしても、安全性の確保が困難なことから、事故により誤嚥性肺炎などが起こる可能性を考慮すると、責任を持って提供することができないため、お断りしたとのことでした。
県といたしましては、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」の規定に基づき、宿泊施設は合理的配慮に努めるとともに、対応が困難な場合は代替案を提示するなど互いに理解を得られるよう対話を尽くし、お客さまと解決を図っていただけるようお願いしたところです。

私といたしましては、機会を捉えて、事業者に対して法の内容について理解が促進されるよう努めてまいりますので、ご理解をお願いいたします。

担当課

担当

障害福祉課

電話

087-832-3291

このページに関するお問い合わせ

健康福祉部障害福祉課

電話:087-832-3291