ご提言等の内容(県職員の対応について)
受付年月日
2021年11月18日
回答年月日
2021年12月01日
テーマ
県職員の対応について
提言内容
当団体は、かがわ文化芸術祭の連携公演・事業に申し込みをさせていただきました。
その際、ホームページに記載された後援団体一覧を参考に、行事のチラシを作成していました。しかし、昨日(2021年11月16日)ホームページと書面で届いた内容を見比べたところ、後援団体が一致しなかったので、かがわ文化芸術祭実行委員会事務局(文化振興課)に問い合わせを行いました。担当者からは、書面の方が正式なものであるという簡単な説明と、『ホームページの内容は誤ったものを記載しており変更する』という旨の返答を得ました。私たちが指摘するまで間違いに気づかなかったことについて、担当・管理職のチェック体制が機能していないことに、『またか』という思いを持ちました。それは以前にも、香川県の主催行事に参加しようとしたとき、文化振興課が管理しているホームページが不完全な状態で公開されており、しかも、その不完全なものが行事に参加するための応募フォームであったため、それに参加できないのではないかという不安を持ち、またその当時の担当者の対応に困惑したからです。
そして、本日(11月17日)今回の問題のホームページを確認したところ、内容の修正はされていましたが、変更した旨を伝える文章もなく、あたかも以前からそのようにあったかのような状態にしていることに、私たちは驚きを覚えました。
当団体が作成しているチラシは完成間近であったため、現段階での後援団体の変更は難しいという旨を伝えました。事務局からの返答は、「事情も事情なので、以前記載していた後援団体を使用して構いません。今年は特例ということで・・・」とのことでしたが、「各後援団体へ、連絡を入れておいた方が親切です。」とも言われました。私が「各後援団体へ連絡を入れておくとはどういうことですか?事務局で許可を得たのに、連絡をする必要がありますか?」と言うと、「許可というか・・・通常後援申請で許可されないことはないと思います。もし、通らなかった場合は白いテープで隠してください。」との回答でした。あまりの無責任な回答に私は驚き、「白いテープの費用や手間はどうなりますか?この件の責任の所在はどこにあるのでしょうか?」と聞くと言葉を濁し明確な答えは返ってきませんでした。そこで、「責任の所在がはっきりとしないままに、チラシの作成を進めることはできません。変更前に書かれていた後援団体へは連絡を取って、確認をしてください。」とお伝えして、電話を切りました。
その後、当団体から一つの提案として、「後援団体のチラシへの記載は諦め、ホームページに載せさせていただく方法を取るのはいかがでしょうか?」と連絡をしました。その際、併せて「後援団体申請の件はどうなりましたか?」と聞くと、「こちらから申請することはできません。」と言われました。
前述にあるように、事務局は、"今年は特例ということで・・・"と、後援団体の表記の許可を一度は出したにもかかわらず、責任の所在を追及すると手のひらを返したように、全く違う答えが返ってきたことに、大きな矛盾を感じました。こちらは文化振興課が作成したホームページと書類に相違があったので、混乱し、問い合わせをしたにも関わらず、それに対して十分な説明もせず、ホームページを修正するということで、対応をしたような態度を取り、また、私たちの問い合わせに対して、いとも簡単に回答を翻し、責任逃れの発言に終始したことに対して、誠意のある対応とは思えず、強い憤りを感じています。
これは、私たちだけでなく、このような無責任な対応であっても、県の職員の指示であるため、従わなければならないと思い、余分な資金や時間が掛かるにもかかわらず、泣き寝入りをしている他団体もあるのではないかと考えざるを得ません。「白いテープを貼って」と、いとも簡単に言い放つその姿勢を見ると、文化振興課の方は自分たちのミスを県民がそのように対応することが当然とお考えのように感じます。また、そのミスのために発生する余分な資金・時間・労力を各団体が負担することも、当然だとお考えなのでしょうか?
この一連の対応を見て、責任を県民に転嫁する態度や県民から指摘のあった事案に関して、隠蔽(いんぺい)し、あたかも何事もなかったかのように振る舞う態度に、文化振興課と県職員に対して強い不信感を抱きました。
以前も、対応に問題があると考える件がありましたが、私たちは、文化振興課とも良好な関係を築きたいと考えており、以前の問題をこれ以上大きくするつもりはありませんでした。
しかし、残念なことに再びこのようなミスを隠蔽(いんぺい)し、その責任を県民に転嫁する悪質かつずさんな対応を受け、文化振興課の問題が非常に根深く、そのずさんさは深刻であり、早急な改善が必要であると感じたため、知事にメールを送らせていただきました。
私たちは、前回の問題の際、さらに嫌がらせや圧力をかけられるのではないかと大きな不安を持ちながら、しかし、状況が改善されることを願い、また期待して、勇気を出して文化振興課の問題について声を上げました。今回も同じ気持ちです。誰もが公平・公正に文化活動にいそしめるような人事配置を行い、文化振興課の体質改善を強く求めます。
回答内容
メールを拝見しました。
「かがわ文化芸術祭」は、誰もが気軽に参加できる文化芸術の祭典として毎年秋に開催しており、同芸術祭を地域で盛り上げる「参加公演・行事」には、美術や音楽、生活文化など幅広い分野で、多くの文化芸術団体や個人の皆さまから参加登録をいただいています。
この参加公演・行事については、かがわ文化芸術祭実行委員会事務局が報道機関や各自治体などから後援名義の使用承認を受け、主催者は広報物に後援団体を記載できることになっています。
例年、同実行委員会が参加公演・行事の募集要項を決定した後、速やかに募集を開始し、その後、報道機関や各市町に後援名義使用申請を行っているため、募集要項には、後援団体は予定であること、後援団体の詳細は決定通知でお知らせすることを明記し、参加登録いただいた皆さま方へは、決定通知とともに送付する「『かがわ文化芸術祭2021参加公演・行事』申請者様へのお願い」でお知らせしていると聞いております。
今回、ホームページ内に後援予定の団体が掲載されていることで誤解を招くと考え、報道機関などを最新のものに改めたとのことでしたが、本来、ホームページに掲載している募集要項の後援団体一覧を修正するのではなく、分かりやすいところに決定後の後援団体一覧を掲載すべきでした。
また、後援団体のうち各市町の後援については、実行委員会が一括して全市町の承認を受けていますが、これは、公演などが行われる地域の市町に限るもので、その旨を前述の「申請者様へのお願い」には記載しておりますが、ホームページにその説明が記載されておらず、全ての市町の後援名義が使用できるとの誤解を招く恐れがあることから、一旦削除させていただいたとのことです。
ホームページの記載について、最新の情報などが掲載されていなかったこと、また、電話でお問い合わせをいただいた際、職員が、もう少し丁寧に説明しご理解いただくべきところ、○○様には不愉快な思いをされましたことに対し、お詫び申し上げます。
なお、公演などが開催される地域以外の後援名義が必要な場合は、行事の内容と市町との関係性によって各市町が個別に判断されるものであることから、大変恐縮ですが、主催者さまに個別に後援申請していただきたいとお願いしたものです。
こうしたことを踏まえて、芸術祭に参加される方に対し、今年度の後援団体を改めて周知するため、ホームページに掲載している募集要項中、「後援について」の記載内容を、後援承認を得たものに変更したことを明記するとともに、市町の後援に係る留意事項を追記いたしました。
今回のご指摘を真摯(しんし)に受け止め、職員に対しては、丁寧な対応を心がけ、県民の皆さまから信頼される職員となるよう指導を徹底してまいります。